妙高高原教会再建計画

現在、教会堂の再建については 2025年春着工 → 2025年秋の竣工を目指していますが、 ICA・妙高高原教会の「教会堂再建資金」は 2024年6月現在で 2,100万円に限られています。 昨今の諸物価高騰の影響もあり、ICA が目指している「開かれた教会」を実現するには、たとえ費用を必要最小限に抑えたシンプルな小さい会堂であっても圧倒的に資金が不足しています。 会員やキリスト教会関係への寄付・献金を募っていますが、このサイトをご覧いただいた皆様に寄付のご協力をお願い申し上げます。 

ICA・妙高高原教会は、2024年3月18日に「再建計画プラン決定選考会」を開催し、教会堂の再建を「アトリエニコ 一級建築設計事務所(新潟県新潟市)」に依頼することを決定いたしました。

今回の「妙高高原教会再建プロジェクト」は、低予算でありながら、積雪により倒壊した妙高高原教会の再建を、母体である池の平クリスチャン村・妙高高原教会の会員対象のみならず、地域や関係者を含めた将来への活性化に向けて可能性を探る、という計画です。 2023年10月末の公募開始の段階では予算も流動的で、再建用地の面積も途中で変更になるなどの不確定要因が多い内容でしたが、それにも関わらず、建築家の皆さまには貴重なお時間を割いて頂いてコンセプトに沿ったプランをご提案いただきました。  あらためてご協力頂いた建築家と関係者の皆さまに感謝申し上げます。

  • まず、一次審査に応じて提案いただいた 17件のプランは、いずれも ICA と妙高高原の新たな可能性を感じさせる魅力的な内容で、ICA建設委員会として再建計画の可能性が具体的に感じられて、検討を進める上で何が必要かという点について多くの示唆を頂きました。
  • また、一次審査から始まって二次審査を経て最終審査に至る過程での建築士の皆様とのコミュニケーションは、創立から 60年になる ICA・妙高高原教会にとって、まず「教会堂を再建する意味」と「次世代に向けてこれから何をなすべきか」という原点を思い起こし、次の世代につなげて行くための可能性を現実に結びつけていく為の貴重なきっかけとなりました。
  • 最終審査に残った4社の提案は、すべてが ICA・妙高高原教会の期待が反映された内容であり「いずれを選択しても目標とする教会再建は達成される」という確信が得られるもので、採点方式による判定は難しいと判断し「投票に基づく合意」としました。
  • 最終決定にあたっては、あらためて「ICA 妙高高原教会にとって再建する教会のあり方」を確認し、ポイントとなる選択基準を以下のように設定しました。
     ① キリスト教教会として礼拝に適した空間を実現する
     ② 公共に開かれた開放的な場と雰囲気を創造する
     ③ 建築に使用する素材を含めた総合的な自然との調和を実現する
     ④ 長期的に ICA と一緒に「人が集う場」を創造する
  • 4社の提案はいずれも 前述の ①〜④ の判断基準を満足する内容でしたが、「アトリエニコ 一級建築士事務所」の最終提案は、シンプルなデザインの中に開放的で礼拝に相応しい空間が形成される事、外部空間との繋がりが効果的で開かれたイメージである事、そして自然の素材にこだわってワークショップを効率的に組み合わせる「手造りの教会」を目指す点、についてのバランスが高評価のポイントとなりました。 

今後、ICA・妙高高原教会は、具体的な基本設計に向けて設計事務所との緊密なコミュニケーションを通じて理想とする教会の再建を目指します。 そして再建された教会を最大限に活かして、これからの 60年と更にその先に向けて維持・発展できるコミュニティーの確立を目指します!  あらためまして、これまでのご協力に心より感謝申し上げます。

結果の公開にあたって最終選考対象のプランを紹介させて頂きます。

【教会堂再建計画の背景】

旧教会堂

池の平クリスチャン村(ICA)・妙高高原教会は ICA の基本である「福⾳的教会に所属する者、あるいはこの教会に協⼒しようとする同志が、⾼原の⼤⾃然の中で静養すると共に、交わりを深め、かつ近隣によき証をたてることを⽬的とする」という理念を元に 1966年に建設されました。

以来、56年間にわたって礼拝の場として ICA 会員の集まりの場として総会や音楽会などのイベントに使われ親しまれてきました。 しかし 2022年の1月から2月にかけて見舞われた豪雪によって妙高高原教会も屋根に大量に積もった雪の重さに耐えきれず、建物のごく一部をのこしてほぼ全壊してしまいました。 そして 最終的に「修復不能」との判断によって同年4月に全面的に撤去されました。


この事態に対して、ICA は 2022年夏の総会で「礼拝堂に再建に向かう会員の意思」を確認し、「プロジェクトチーム」を発足させて再建計画を検討する事になりました。 2023年8月の ICA総会では「教会堂再建計画への着手」を承認し、2024年春の着工と2024年度内の完成を目指した計画を「建設委員会」を中心に推進する事を決定しました。 資金計画と再建用地の方針を決定し、具体的な建設プランを検討する為の「基本計画」をまとめ公募を開始しました[ICA_教会堂再建・基本計画_2023-10-24 ]。

11月末の公募締め切り時点で 17件の応募を頂き、第二段階のプロポーザルに向けて候補プランを選定し 2024年3月〜4月に最終的な建設プランを決定する予定です。 公募は終了しましたが、キリスト教関係者、設計事務所の皆さまには、是非以下の資料をご覧いただき妙高高原教会再建と運用に向けてのご提案とご助言を頂ければ幸いです。


以下の資料には、再建計画を具体的に進める為に必要な情報をまとめてありますのでご覧ください。 

Part-1: ① 池の平クリスチャン村・妙高高原教会の立地 ②再建コンセプト

Part-2: ① 建設予定地・建築条件 ② タイムフレーム  ③再建計画の経緯→行動計画→スケジュール ④ 資金計画」等

計画に関するお問い合わせはこちらから